リアリティ・バイツ

 

こんばんは。

今夜のひとり映画は「リアリティ・バイツ」(1994年アメリカ)です。

この映画は、ベン・スティラーの初監督作品で、1990年代のアメリカにおける、いわゆる「ジェネレーションX」の若者を描いた作品となっております。

ジェネレーションXとは、1960年代初頭から1980年頃までに生まれた世代の総称であり、ベトナム戦争終結とヒッピー運動衰退の中で十代を過ごし、成人する頃にはソ連崩壊の影響下で就職難となった世代を指すそうです。特徴としては、内向的で個人主義、政治や社会に対して冷めているとの事ですが、それって今どきの若者とも共通する点がありそうですね。

主演は「シザー・ハンズ」(1990)でジョニー・デップの恋人役を演じたウィノナ・ライダー。この方もまた可愛らしい女優さんです。「シザー・ハンズ」での共演後、ジョニー・デップと婚約していたそうですが、1993年に破局。いいと思います。

「リアリティ・バイツ」では、ショート・ヘアのボーイッシュ且つキュートなお姿で、当時の若者のカリスマとなりました。

そして「リアリティ・バイツ」と言えば、そうですあの曲。The Knack「My Sharona」です。

私も一度観ましたが、はっきり言ってこの曲で踊るシーンしか記憶にないです。

サウンド・トラックもよく売れたのではないでしょうかねぇ。当時いたるところでこのサントラが流れていたような気がします。

それでは作品情報とあらすじをどうぞ。

 

 

作品情報

X世代を題材に、大学を卒業した4人の男女の交流を描いた青春ドラマ。TV局でADをしながらドキュメンタリーを作ることを夢見るリレイナ。バンド活動で職に就かないトロイに、エイズに脅えるビッキー。そんな彼らがひょんな事から共同生活を始めるが…。

allcinema ONLINEより

 

リアリティ・バイツ [ ウィノナ・ライダー ]
created by Rinker

出演■ウィノナ・ライダー

イーサン・ホーク

ベン・スティラー

ジャニーン・ガラファロー

スティーヴ・ザーン

監督■ベン・スティラー

脚本■ヘレン・チャイルドレス

1994年2月18日公開(アメリカ)

それでは久しぶりの90年代映画、観てみたいと思います!感想は後ほど。

 

 

感想・レビュー

★★★★☆ 4 ※少々ネタバレありです

いやぁ、こんなに良かったとは。すっかり忘れていましたが最高でした。当時18歳だった私としましては、99分間1994年に完全にワープしてしまいました。あるひとつの時代を新鮮なままパッケージする事も映画にとって非常に重要な要素のひとつですよね。この映画はまさに1990年代そのものです。1990年代を知りたければ、まずこの映画を観る事から始めるべきと言っても過言ではないでしょう。

大学は卒業したけれど

リレイナ(ウィノナ・ライダー)が卒業式で総代としてスピーチする姿が、ビデオテープで撮られた映像で流れるところから物語はスタートです。リレイナは自分や周りの友人たちの日常をドキュメンタリーとして撮影しています。「たかがBMWを買うために週80時間も働かない」X世代の若者が、この先どう生きるべきか?答えは「I Don’t No」なんです。就職難だったこの時代、大学を卒業しても、自分がやりたい仕事に就けるなんて夢のまた夢。リレイナとルームシェアしている友人ヴィッキー(ジャニーン・ガラファロー)はGAPで働きながら寝た男の数をメモ。リレイナはTV局の契約社員になり、自分の撮ったドキュメンタリーを売り込むも、やりたい事はやらせてもらえず雑用ばかり。そんなふたりの部屋へ、バイトをクビになったトロイ(イーサン・ホーク)とサミー(スティーヴ・ザーン)が転がり込んできてしまい、4人の共同生活が始まります。

マイケルとトロイ

リレイナが卒業祝いに父からもらったBMWでヴィッキーとドライヴしていて事故に遭い、そこでマイケル(ベン・スティラー)と出会います。マイケルはMTVで働いていて、話のわかる大人の男。リレイナのドキュメンタリーにも興味を持って話を聞いてくれます。このマイケルは、オープンカー、イタリア製スーツ、デカイ携帯電話にセカンドバッグで、リレイナたちとは世代の違う「ヤッピー」なんですね。一方トロイは、職にも就かずバンドなんかをやっていて、いつも違う女と寝ているろくでなしなんですが、読書好きで物知りで哲学的でロマンチックな台詞を言ったりするんですよね。人生を傍観しているような不思議な男。こういう男、確かに1990年代にいましたね。今頃どうしているのでしょう。そして、なぜだかこのタイプがよくモテた時代でした。

ヴィッキーとサミー

ヴィッキーはGAPの店長になり、「今まで責任ある事を避けてきたけれど」店長になって売り上げが伸びると、それなりに仕事が楽しくなってきます。また、HIV検査でしばらく怯えて過ごすも、リレイナと話をするうち、恐怖心と折り合いをつけ、無駄な心配はやめます。サミーは、リレイナが廻すビデオの中で、自分がゲイである事を母親に告白したことを語ります。この辺りは、1990年代らしい話題を盛り込みつつ、現実に柔軟に対応し少しずつ成長していく友人たちと、夢はあるけど何をやっても空回りでなかなか成長できないリレイナとを対比して描いているのかなと思いました。

さぁこの先リレイナの夢と恋は一体どうなっていくのでしょう。まだ観ていない方のためにこれ以上はやめておきますね。

 

 

ひとりごと

まず、久しぶりに見たウィノナ・ライダーが、やはりとてもかわいかったですねぇ。

ただ、これだけかわいければ仕方ないんですが、主人公のリレイナは、モテすぎて男のことで時間を使っちゃうので、せっかく夢があっても実際それに集中できてないんですよね。ちょっと悩んでると男が慰めに来ちゃいますし、頼んでもないのに作品を売り込んでくれた結果、結局うまくいかないという…。これはもはや世代関係なく美人の宿命であって、余分な時間を取られる分、なかなか夢に近づけないんですよね。なるほど美人にも悩みはありそうです。まぁもう一枚上手の美人なら、また違うのかもしれませんけどね。お人よしの美人は途中で夢を無くさぬよう要注意です。

それから全編に流れる名曲の数々と、イーサン・ホーク演じるトロイの名言がたまらなくいいですよね。「僕と君と5ドル。それにおしゃべり」ですよ。これをイーサン・ホークに言われちゃったらもう参っちゃいますよね。とにかく、女の子たちはトロイの台詞にいちいち胸キュンしまくって下さい。特に後半です。

実は「6才のボクが、大人になるまで。」(2014)で久しぶりに見たイーサン・ホークがかっこよくって今回この映画を観ることにしたんですが、若い頃もいいですが、案外現在のイーサン・ホークの方がカッコイイかもしれないです。年齢を重ねるごとにカッコよくなるって素敵すぎです。

1994年に1990年代の若者の姿をリアルタイムで描いたこの作品は、基本的にはラブストーリーですが、1990年代の若者のドキュメンタリーのようでもありました。ジェネレーションXって何だか聞こえはいいですけれど、何もかもが思い通りにならないもどかしい時代であったように思います。もちろん、どの時代のどの世代にもこんな気持ちが少なからずあるんでしょうけどね。

それではまた。

おやすみなさい。

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です