快盗ルビイ

 

こんばんは。今夜のひとり映画は「快盗ルビイ」(1988年)をご紹介したいと思います。怪盗じゃないですよ、「快」盗です。

この映画は、ヘンリー・スレッサーの原作を、イラストレーターの和田誠が監督した作品となっております。和田誠と言えば、「ハイライト」という煙草のパッケージデザインを手がけた話しは有名で、広告デザイナーとしても活躍されておりますが、映画やジャズにも造詣が深く、そういった関連の書籍も多く出版されるなど、まさにマルチに活躍されております。

そして主演は我らが小泉今日子という事で、1980年代のキョンキョンをフィルムに収めて頂けただけでもありがたいですが、彼女の歌う主題歌「快盗ルビイ」がまたすごく良いんですよね。この曲は大滝詠一が作曲を手がけております。さすがです。

相手役の真田広之は、「麻雀放浪記」(1984)で主演を務めるなど和田誠監督作品の常連であり、いつの時代も素敵な俳優さんですが、この映画でもビックリするほどハンサムで本当にカッコ良いです。

本作は長らく廃盤となっておりましたが、なんと先月(2017年5月)DVD&Blue-Rayが再発されたばかりですので、欲しかった方は今すぐ買っておきましょう。

それでは作品情報をどうぞ。

 

 

作品情報

気弱なサラリーマン林徹(真田広之)の住むマンションに、ある日お洒落な女の子が越してきた。彼女の名前は加藤留美(小泉今日子)。フリーのスタイリストだが、本当はルビイという名の快盗だった。徹はルビイに相棒になるよう持ちかけられ、振り回されてしまうのだが…。

出演■小泉今日子

真田広之

水野久美

原作■ヘンリー・スレッサー「快盗ルビイ・マーチンスン」

監督・脚本■和田誠

1988年11月12日公開 96分

それでは久しぶりに観てみたいと思います。感想は後ほど。

 

 

感想・レビュー

★★★★☆ 4

何ともチャーミングな映画でした。ちょっと気取った小粋な台詞と小泉今日子演じるルビイのファッションなど、とにかく全てがお洒落。この映画で初の三枚目を演じたという真田広之も、徹というどこか抜けたかわいらしいキャラクターを見事に演じております。できることならこの映画の世界に入ってしまいたいくらいです!

ルビイ登場

徹が母と朝食を食べていると、窓の外に大きなハンフリー・ボガートのパネルが吊り上げられていきます。唖然と見つめる徹でしたが、仕事に出ようとドアを出ると、今度は階段からゴミ箱が転がり落ちてきます。慌てて拾って見上げると、そこにはキュートな女の子ルビイがいて、彼女の部屋までゴミ箱を届けた徹は、そこで思わずルビイの写真を一枚盗んでしまいます。その日から、何かと呼ばれてはルビイの部屋を訪れるようになった徹は、ある日ルビイから盗みの計画を持ちかけられ、断りきれずに手伝わされる事になってしまいます。

ボサボサの髪にド近眼のドジっ子マザコンといったベタなキャラクターではありますが、とにかくこの徹がかわいいんですよね。あんなにハンサムな真田広之なのに、なぜかばっちりはまっている辺り、やはりすごい役者さんなんだなぁと感じさせられます。そしてキョンキョンかわいすぎ。

いろいろと計画するも

輸入食品のお店から売上金を奪う計画に始まり、銀行強盗に宝石店での詐欺、高級マンションへの空き巣など、ルビイが様々な計画を企てては、嫌がる徹に強引に手伝いをさせます。ところが、いつでも徹がドジって失敗に終わってしまうんですね。

ここでも真田さんのナイスなボケっぷりがいいです。まず最初の盗みの計画では、自転車にうまく乗れずにふらふらするシーンが最高におもしろいですし、銀行強盗ではビビリっぷりが半端ないです。宝石店では大金持ちの坊ちゃん役があまりにはまっておもしろいですし、空き巣計画では、一生懸命鍵を作るシーンやルビーとふたりで部屋に侵入するシーンなど見どころ満載です。着せ替え人形のように次々と変わるルビイのお洒落なファッションにもご注目下さい。

恋人が現れて

空き巣にも失敗したふたりがルビイの部屋へ戻ると、ルビイの恋人(陣内孝則)が現れて徹と鉢合わせしてしまいます。ルビイは恋人とケンカしてしまい手紙を書くのですが、手紙を出してから後悔してその手紙を取り戻したくなり、それを徹に頼み込むのですが…。

徹の扱いが結構ひどいルビイなんですが、徹はルビイのため、ビビリながらもけなげにがんばるんですね。現実社会にもこんな素敵な人がいたらいいんですけどね。

 

 

ひとりごと

この「快盗ルビイ」は、お洒落でキュートなだけでなく、80年代の雰囲気を肌で感じさせてくれる映画でもあります。ルビイと徹のキャラクターやファッションはもちろん、部屋や街角など、子どもの頃に憧れた80年代の東京が見られるだけでもすごく楽しいんですよね。徹の会社での電話シーンや徹の帰りを待つ母親のシーン、小心者の徹がルビイに計画を持ちかけられるたび大声をあげて飛び起きるシーンなど、ユーモアたっぷりなのも楽しいですし、ルビイと徹の歌唱シーンも見逃せません。この曲は和田誠監督自身が作詩作曲を手がけているそうですが、本当にすごい才能だと思います。キョンキョンも真田さんもまた歌がうまいんです。

洒落の効いた台詞と演出が和田誠監督らしくてすごく素敵で、ひとつひとつのシーンについて語りたくなる、そんな映画ですので、この映画を観てあなたも「サムシング」を見つけていただければと思います。

ちなみに、公開時小学生だった私はこの映画を劇場で観ているんです。母に頼み込んで連れて行ってもらったのですが、我ながらなかなか良いセンスしてるなと思いました。

それではまた。

おやすみなさい。

 

 

 

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