映画「電撃フリント・アタック作戦」(1967) 60年代おしゃれ映画好きの基本!
「007」人気に乗って製作された60年代スパイ映画「電撃フリントGO!GO作戦」(1966)の人気を受けて翌年公開された続編「電撃フリント・アタック作戦」(1967)をご紹介します。
電撃フリント・アタック作戦(1967)
Story
アメリカの宇宙ステーション打ち上げ成功をバージン・アイランドから見守る4人の美女。そこはエステリゾートに見せかけ、次回の打ち上げで核弾頭を宇宙空間に配備し世界征服を目論む女たちのアジトだった。37回整形させた完璧な大統領の替え玉を用意し、3分間意識を亡くす兵器でゴルフ中の本物とすり替え、Z.O.W.I.E.のクラムデン長官を色仕掛けで失脚させると彼女たちのミッションは準備完了。一方、大統領とゴルフをしていたクラムデン長官は、空白の3分間に疑念を抱きフリントのもとへ。すぐにZ.O.W.I.E.内部にスパイがいることに気づいたフリントは、自家用ジェットでモスクワへ飛び、バレエの仕事を片付けながら調査を進め、キューバの飛行機に乗り込み空から海へダイヴしてエステリゾートに潜入する。しかしその頃、ニセの大統領命令で核弾頭を搭載したロケットは打ち上げ準備をはじめていた。
Review
前作に増してスケールのデカすぎるフリントの仕事っぷりがスマートでただただカッコ良いです!それからウーマン・リブの女性たちが死ぬほどお洒落で素敵ですし、彼女たちの言ってることが最もすぎて世の男性たちに聞かせてやりたい気持ちになりました。けれども最後は「お色気作戦」で乗り切るあたり、やっぱり女性は強かった!
見どころピックアップ
エステリゾートでのフリントと女たち
- エステリゾートの本部に集結している女性重役たちのファッションがとにかく死ぬほどお洒落です。最初の登場シーンではピンクやオレンジ、最後のシーンではホワイト系で全員が色合いを合わせて統一感を出しているのもクールです。ポップで直線的なデザインの60年代らしいファッションが存分にお楽しみいただけます。エステリゾートの制服もキュート!
- 今回フリント邸ではフリントがイルカを飼いならし会話までできちゃうんです。もちろんクラムデン長官が犬に噛まれるお決まりのシーンもあり。
- ロシアでは舞台でダンスをしながら女を口説き、その後落ち合うシーンがあるのですが、その部屋が前作に続きまたしても真っ赤なお洒落部屋なんです。いい感じに小ネタが効いてます。
- ロシアで吹雪の中屋根を飛び回って敵と戦うシーンは迫力がありました。ライターからワイヤーを出してとなりの屋根へ飛び移るシーンは「007」にも確かありましたね。(ボンドは時計)
- 敵のリサがフリントに「女を虜にする秘訣は?」と尋ねるシーンがあるんですが、フリントの答えは「簡単さ。女と争わないことだ。」なるほどもてるわけです。
- ラストでフリントと対峙したエステリゾートの女性重役陣の意見はこうです。「女は男よりも長生きで反射神経も鋭く器用さも20%上、辛抱強さは比較にならない」「どれだけの事業を実際は秘書や妻が経営してると思う?」「世界中の富は炊事で荒れた女の手の中にある」参りました!
作品情報
出演■ジェームズ・コバーン(デレク・フリント)
リー・J・コップ(クラムデン長官)
ジーン・ヘイル(リサ・ノートン)
アンドリュー・ダガン(トレント大統領)
監督■ゴードン・ダグラス
※但し撮影途中でゴードン・ダグラスがリタイアしたため、スタッフと俳優陣で撮影を続け完成させた。
脚本■ハル・フィンバーグ
音楽■ジュリー・ゴールドスミス
1967年3月15日公開 114分 カラー
※ちなみに1967年には「007は二度死ぬ」が公開されています。
※レンタルに取り扱いのある作品です。(TUTAYA DISCAS調べ)
※第一作の「電撃フリントGO!GO作戦」(1966)についても以前書きましたのでよろしければ是非!