おすすめを勝手にセレクト!BSプレミアムシネマで観ておきたい映画(2018年10月編)

 

猛暑はいつの間にか去ったものの雨ばっかりの秋。そんな時はおうちでのんびり映画でも観るに限ります。そこで10月のBSプレミアムシネマをチェックしたところ、黒澤・小津・清順と日本映画界を代表する名監督の映画がじゃんじゃんラインナップされているではありませんか!おまけに、先月のアラン・ドロンに続き10月のハンサム特集はロバート・レッドフォード!10月もBSプレミアムシネマから目が離せません。

 

テス(1979)

104()午後1-353

鬼才ロマン・ポランスキー監督作。トーマス・ハーディーの小説を映画化した作品で、美しく貧しい娘が裕福な農場に奉公に出て、運命に翻弄されながら生き抜く姿を描いた文芸大作。これ観たことないのですが、『パリ、テキサス』でお馴染みのナスターシャ・キンスキー(当時18歳)が主人公テスを演じているということで興味を持ちました。ただ長いです。録画しても後回しにされがちなので、いっそ放送日にすぐ観ようかと思ってます。

隠し砦の三悪人(1958)

108()午後1-320

ここからしばらく日本映画になりますが、まずは世界のクロサワこと黒澤明監督による娯楽活劇です。確かBSプレミアムシネマは、今年お正月の年明け映画特集も黒澤明ではなかったでしょうか。さて、ここでひとつ告白なんですが、なんとワタクシ黒澤作品を一本も観たことがないのです。いつか時が来たら、じっくりどっぷり観たいと思い今まで観ずにきましたが、ついにその時が来たようですので、ここらで初クロサワ観てみることにします。楽しみです!

天国と地獄(1963)

109()午後1-325

こちらも黒澤明監督作品ですが、これ現代劇なんですよね。エド・マクベインの87分署シリーズのひとつ『キングの身代金』という小説を偶然読んで撮ることになった作品だそうで、会社社長の息子の誘拐事件が、実は運転手の息子が誘拐されてしまったという筋だそうです。この映画の公開後には誘拐事件が多発したそうで、思わぬ形ではありますが、この映画の影響力がよく窺えるエピソードだと思います。個人的には、時代劇より現代劇の方が好きなので、まずはこれから観ようと密かに思っています。

 

 

お茶漬の味 デジタル修復版(1952)

1010()午後1-257

黒澤監督に続き、日本映画界の宝、小津安二郎監督作の登場です。質素な夫と、そんな夫が物足りない上流階級出身の妻。夫婦がすれ違い衝突しながらも価値観の違いを埋め、歩み寄る姿を描く。

さて、小津監督作品は何作か観たことがありますが、先に言っておきますと今月のプレミアムシネマで放送される三作はどれも観ていない作品なんです。何だか何のお役にも立てず申し訳ありません…。ただ、私としてはこのデジタル修復版がBSで放送されるってすごく嬉しいので絶対観ますし、録画して保存版にしたいと思っております。ホントに楽しみ!

早春 デジタル修復版(1956)

1011()午後1-326

こちらも小津安二郎監督で、子どもを亡くして以来ぎこちない若い夫婦が、すれ違い、危機を越え再生してゆく物語。この作品は、池部良と岸恵子にとって唯一の小津作品出演作なんだそう。大好きな淡島千景さんも出演していて、なぜ今まで観てなかったのかナゾですが、こちらも非常に楽しみです。

東京暮色 デジタル修復版(1957)

1012()午後1-322

なんと三日連続の小津作品で、月曜から金曜まで黒澤、小津映画で埋め尽くされました。こちらはジェームズ・ディーンの『エデンの東』の小津的翻案作と言われる作品らしく、父と姉妹、そして出奔した母親との複雑な関係を描いています。小津作品一暗い映画と言われているそうで、暗い映画好きの私としては見逃せませんネ。

アメリカの友人(1977)

1013()午前015-223

数多くの作品が映画化されているアメリカの女流作家、パトリシア・ハイスミスの小説を、ロード・ムービーを得意とするヴィム・ヴェンダース監督が手がけたサスペンス。この映画には、ハリウッド40年代のフィルム・ノワール作品などで知られる名監督、ニコラス・レイやサミュエル・フラーが出演しているそうで、これまた楽しみです。

 

 

けんかえれじい(1966)

1022()午後1-227

一週飛ばしてついに出ました、鬼才・鈴木清順監督作です。話しはタイトルの通り、けんかに明け暮れる若者を描いた青春映画で、当時22歳の高橋英樹さんの主演作です。清順監督もまた、独特の世界観と映像美を追求した監督ですが、そのスタイリッシュなかっこよさが特徴的で、大好きな監督です。ただこれは観てない…ですね、スミマセン。

東京流れ者(1966)

1023()午後1-224分

こちらも鈴木清順監督作品。組を解散した親分に従い東京を離れ流浪するひとりの男を描いたハードボイルド・アクション。さて、ようやく観たことがある映画が登場しひと安心。これは良かったですねぇ。ほんとにかっこイイのひと言。独特の映像美に強烈な個性を感じました。同名の歌謡曲ありきの歌謡映画の予定で撮られた作品らしく、主演の渡哲也さんが歌うシーンも盛り込まれております。清順映画常連の川地民夫さんも最強にかっこイイです。

めぐり逢い(1957)

1026()午後1-256

レオ・マッケリー監督が1939年に撮った映画『邂逅(めぐりあい)』をセルフリメイクした作品。豪華客船で出会った男女が、お互い婚約者がいながら恋に落ち、エンパイア・ステートビルでの再会を約束して別れるが…。確か観たことがあると思うのですが、忘れてますねぇ。また観てみることにします。

花とアリス(2004)

1027()午前015-231

岩井俊二監督作。これは、岩井作品ではもちろんいちばんですし、他と比べても大大大大大好きな映画ですね。なんでこんなにおかしくて可愛らしい映画が撮れるのか不思議なくらいステキな映画で、乙女心がわかりすぎてチト怖いくらいです。これを秋の週末の夜中に放送するなんてにニクイね、NHK!

 

 

スティング(1973)

1029()午後1-310

ここからの三日間は、先月のアラン・ドロンに続くハンサム企画、ロバート・レッドフォード特集のようですね。中でもこの「スティング」は『明日に向かって撃て』のジョージ・ロイ・ヒル監督&ポール・ニューマンとの再タッグで撮った犯罪コメディーということで、すごくおもしろそう。たぶん観てない作品ですので今回観ようと思います。

追憶(1973)

1030()午後1-259

正反対の思想を持つ男女が惹かれ合い、深く愛し合うが、やがて亀裂が生じるという、恋愛と政治的思想を絡ませた物語。これも観たことないのですが、同じくロバート・レッドフォード主演の『コンドル』と同じシドニー・ポラック監督作なんですね。『コンドル』は個人的に、オールタイムベストに入るくらい好きな映画ですので、こちらも楽しみです。

華麗なるヒコーキ野郎(1975)

1031()午後1-249

こちらも『スティング』に続き、ジョージ・ロイ・ヒル監督作です。この映画は池波正太郎の映画本に紹介されていて、観たいと思っていたやつなので、ラッキーです。今回必ず観ようと思います。

 

以上、BSプレミアムシネマで放送予定の映画から、おすすめをご紹介致しました。10月は観てない映画ばかりで難しかったですが、その分楽しみです!それではまた。

 

 

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2件のフィードバック

  1. シネフィルB_monk より:

    今回もBSプレミアムで興味深い放送リストで参考になりました。テス、アメリカの友人楽しみにしてます!

    • yukico より:

      monk さま
      こんにちは!コメント書いていただきありがとうございます!
      10月もおもしろそうな映画がたくさんあって、たのしみですね~!
      『テス』も『アメリカの友人』も観たことないので、観たらまたインスタに投稿したいと思います!

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