伝説のカルトムービー!映画「黒蜥蜴」(1968)をやっと観た

 

こんばんは。

今夜のひとり映画は「黒蜥蜴」(1968)について書きたいと思います。

この映画は、江戸川乱歩の同名長編小説を、丸山明宏(美輪明宏)主演の舞台用に三島由紀夫が戯曲化したものを映画化した作品で、舞台と同じく美輪さんが主人公の黒蜥蜴を演じております。

監督は「仁義なき戦い」シリーズなど多くの人気作品を生んだアクション映画の名匠、深作欣二。

深作監督は、「黒蜥蜴」の翌年にも美輪さんを主演とした「黒薔薇の館」(1969)を監督しております。

どういう訳か今日に至るまで長きに渡りDVD化されておらず、観たくても観られない伝説のカルトムービーと化しておりますが、丸山明宏(美輪明宏)主演の舞台「黒蜥蜴」は、1968年の初演以来10回も再演された人気作品となり、今も多くの人々に愛され続けております。

それではあらすじと作品情報です。

 

 

あらすじ・作品情報

探偵、明智小五郎はある晩訪れた秘密クラブで、世界中の美しいものを蒐集する美しいマダム、黒蜥蜴に出会う。

間もなく明智は宝石商の岩瀬から、娘の早苗の誘拐予告の警護を依頼される。岩瀬の泊まるホテルで指定された予告時間を待っている明智のもとへ、岩瀬の顧客である黒蜥蜴が現れる。その黒蜥蜴こそ早苗を誘拐した犯人だった。すでに早苗を誘拐していた黒蜥蜴だったが、明智はさらに先回りで早苗を救出していた。その晩黒蜥蜴を獲り逃がすと、しばらくして再び早苗が誘拐されてしまう。黒蜥蜴は、岩瀬の所有する「エジプトの星」というダイアと早苗を交換する取引をしてきたが、結局岩瀬からダイヤを奪うと早苗を連れたまま船で消える。船上での騙し合いの末、秘密基地で黒蜥蜴を追い詰めた明智だったが、気づくと黒蜥蜴は毒薬を含み、明智への愛を告げながら息絶えるのだった。

出演■丸山明宏(黒蜥蜴・緑川夫人)

木村功(明智小五郎)

松岡きっこ(岩瀬早苗)

川津祐介(雨宮潤一)

三島由紀夫(生人形)

監督■深作欣二

原作■江戸川乱歩

原作戯曲■三島由紀夫

脚色■成澤昌茂

1968年8月14日公開 87分

 

 

感想・レビュー

★★★★☆ 4

黒蜥蜴を演じる丸山明宏(美輪明宏)が美しすぎて目が離せません。途中で止めろと言われても、どうにも止められないほど釘付けになってしまう、そのくらいに美しく存在感というか中毒性のある俳優さんだと思います。そして台詞のひとつひとつが非常に詩的で美しいです。悪い女のはずの黒蜥蜴があまりに美しく魅力的で誰もが参ってしまうことでしょう。一方でどうしても美輪さんひとりが目立ちすぎてしまい、映画としては少々退屈さを感じる事は否めません。明智を演じる木村功もどうもぱっとしないのも気になります。黒蜥蜴が愛する人ですので、もう少しだけ華のある俳優さんを使ってもらえた最高だったように思うのですが…いいえ、もしかすると美輪さんとの共演では誰もが霞んでしまうのかも知れませんね。

つまり、はっきり言ってこの映画は美輪さんのプロモーション・ビデオです。

 

見どころピックアップ

  • 黒蜥蜴の美しさがすべてなんですが、その一端を担う衣装の美しさもまた素晴らしいです。冒頭のシーンでの黒のドレスをはじめ、男装からファー付きのガウン姿までものすごく素敵な衣装のオンパレードです。アップで良し下ろして良しのヘアースタイルにもご注目下さい。
  • 誘拐される娘役の松岡きっこさんが何とも若々しくてかわいいです。全裸シーンもあり。ただし丸まっているため身体はほとんど見えません。美輪さんとはまた別の魅力でこのカルトムービーに爽やかな風を運んできてくれます。
  • ほんの少しだけ登場する丹波哲郎さんがカッコいい。
  • 黒蜥蜴に人形にされた美しい肉体の青年で三島由紀夫が登場するのですが、この人形に黒蜥蜴がキスするシーンはやはり見どころと言えるでしょう。

 

ひとりごと

10代の頃から噂でしか知らなかったこの作品をやっと観る事ができたことにまず喜びを感じました。果たして噂どおりのカルトムービーでしたが、おおむね想定の範囲内と言いますか、想像通りでもありました。それにしても驚いたのは、やはり丸山明宏の存在感です。何だか不思議なオーラを放ってらっしゃいます。この方、本当に本物の神様じゃないでしょうか?

今から約半世紀も前に、こんなにも美しい「シスターボーイ」がいらっしゃったということ。そしてそのお姿をこの「黒蜥蜴」という一本のフィルムに収めたということが本当に素晴らしいです。この映画を観て今思うこと、それは、とにかく早くDVD化して欲しい。そして一度でいいから美輪さんを生で見たい!それだけです。

それではまた。

おやすみなさい。

 

 

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